婦人科の診療は、インターネットからの当日の順番予約が可能です。
診察の順番が多少前後したり、曜日や時間帯によっては混み合うこともございますが、どうぞご了承ください。

婦人科検診

当院ではさまざまな女性特有の病気の早期発見・早期治療のために定期的な検診をおすすめしています。事前の予約は不要です。

子宮がん検診の受診券をお持ちの方でも、ご希望に応じて検査を追加することができます。正しい知識を持って、自分のため、家族のためにすすんで検診を受けましょう。

(1)子宮頸がん検診

子宮頚がんは子宮の出口側にできるがんで、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染が原因で起こります。20~30代の若い女性に急増しているのが特徴で、欧米では『マザーキラー』と呼ばれ、小さな子どもをもつ母親たちの命を奪う病気として知られています。
HPVは性交渉によってうつるウイルスなので、性交渉の経験があれば若い人でも子宮頸がんになる可能性があります
子宮頸がんを予防するためには予防接種が有効です。高リスク型のHPVのうち65%(20代では90%、30代では75.9%)を占める「16型」、「18型」の感染はワクチンで予防することができます。子宮頸がんワクチンは、現在小6~高1の女の子を対象に定期接種となっております。
しかし子宮頸がんワクチンは、子宮頸がんの治療薬ではありません。ワクチン接種前にすでにHPVに感染していたり、ワクチンで予防できないタイプのウイルスに感染して子宮頸がんを発症する可能性があります。定期的な子宮頸がん検診と併用してこそ本当の意味での予防につながります。

子宮頸がんの早期発見には検診がたいへん有効です。検査はわずか1分ほどで、子宮の出口を綿棒で軽くこするだけの痛みもほとんど感じることのない簡単な検査です。しかもごく初期の段階で発見できればほぼ完治が期待されます。
しかし、残念なことに子宮頸がんの受診率はまだまだ低く、20%程度にとどまっています。年齢に関係なく、1年に1回の検診をおすすめします。

当院では同時に子宮体がん検診や経腟超音波検査(卵巣、子宮内膜チェック)などもおすすめしております。小児科では、子宮頸がんワクチン接種も行っております。

(2)子宮体がん検診

子宮体がんは子宮の奥の方の「子宮内膜」という部分の細胞ががんになる病気です。
40歳以上でホルモン療法をしている人、肥満気味の人、妊娠・出産をしたことがない人、月経不順の人、閉経が遅い人は特に子宮体がん検診を受けることをおすすめします。
以前は子宮頚がんが主流で体がんは少なかったのですが、最近では食生活の欧米化や晩婚化、未出産率の上昇などの影響で、子宮がんのうち約半分を子宮体がんが占めるようになりました。

子宮体がんの症状で最も多いのが不正出血です。特に閉経後の方で不正出血が続く場合には注意が必要です。
子宮体がんを発見するには検診をうけるしかありません。子宮頚がんの検査とは異なり、子宮の奥の方まで細胞をこすりとる細い器具を入れなければならないので、多少不快感を伴うのが難点ですが、40歳以上でリスクが高い方はきちんと検査を受けておいた方がよいでしょう。

当院では同時に子宮頸がん検診や経腟超音波検査(卵巣、子宮内膜チェック)などもおすすめしております。

(3)卵巣がん検診

卵巣は別名「沈黙の臓器」といわれています。
正常な卵巣は親指の先くらいの小さな臓器で少し腫れてもお腹の中では圧迫感もなく、全く症状もでないことも多いことからそのように呼ばれています。そのため卵巣の病気はある程度進行してからようやく発見されることも珍しくありません。

卵巣の腫れを発見するには経腟超音波検査が有効です。子宮がん検診を受ける際に一緒に膣からの超音波検査をすれば、卵巣の腫れもチェックすることができます。同時に子宮筋腫の有無や子宮内膜の状態なども確認することができます。

卵巣がんは全体の中で占める割合としては3.2%と高くはありませんが、発症率は年々増え続けています。これは食生活の欧米化、コレステロールの摂取量の増加や喫煙率の増加、妊娠・出産の回数の減少などが原因といわれています。
卵巣の病気の早期発見のためには、検診を受けるしかありません。子宮がん検診の際には、併せて卵巣のチェックをされることをおすすめします。

※ 必要に応じて精密検査を行います。気軽にご相談ください。

 

子宮筋腫の診断(超音波検査

内診、超音波検査にて診断しています。手術が必要な場合は、近郊の病院をご紹介しています。

 

子宮内膜症

内診、超音波検査、 CA125マーカー測定にて診断し、薬物治療を行っています。手術(腹腔鏡など)が必要な場合は、近郊の病院をご紹介しています。

 

更年期障害の診断・治療

症状に応じてホルモン治療や漢方治療を行っています。

 

生理の異常

生理不順、生理痛(月経困難症)、生理前のイライラ(月経前緊張症)などに対する治療を行っています。

 

おりものの異常、かゆみ、性感染症に関する治療

さまざまな腟炎の治療を行っています。
クラミジアなどの性感染症は自覚症状がないことが多いため、自分自身でも感染しているかどうかわかりません。
そのため症状がなくても定期的に検診をうけておくことをおすすめします。

 

避妊相談

低用量ピルによる避妊法を提供しています。

 

生理日の変更

生理日の変更には、時期を早める方法と遅らせる方法の2つの方法があります。生理の周期と来院されるタイミングによって方法が変わります。
生理日が重なってほしくない旅行や試験などのご予定が決まったら、早め(変更したい予定の2~4週間前)に来院してください。

 

ブライダルチェック

ご結婚前の健康診断として、子宮がん検診、超音波検査による子宮・卵巣のチェック、 B型肝炎、 C型肝炎、エイズ、クラミジアなどの感染症のスクリーニングなどを希望に応じて行っています。風疹抗体価なども併せて調べておくことをおすすめします。

 

その他

思春期から老年期までの女性の病気に関する相談と診断・治療を行っています。
不妊症のご相談、検査等は行っておりません。どうぞご了承ください。

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